第五章 情報主義社会の実現に向けて
序文から前章にかけて、読了見込みベースで132分に及ぶ議論を展開してきたが、このまま終わってしまうと、最後まで付き合ってくれた方に「で?(どうして欲しいの?)」と思わせてしまうことだろう。あなた(=筆者)の主張ややりたいこと、所信表明もよく分かったし、同意や賛同も可能だけど、「だからどうなの?」と。
大事なCTAや肝心の連絡先が抜けたチラシやCMをお届けしているような形になってしまうので、まとめへ入る前に読者の皆さんへ向けたお願いというか、協力要請をしておこう。
皆さんのお力を借りたいのは、大きく分けて次の3つ。
- Web制作サービスのご依頼
- 「物語の貸し付け」へのご協力
- 執筆や表現活動に対する「あれ、どうなった?」という進捗確認やご鞭撻
一つ目は、私の社会的影響力や活動資金に直結している。
近いうちに、月額制Web制作サービスであるBBNのLPが公開されるはずなので、月々1万円という費用がそこまで負担にならないという方や、素直に新規のWebサイトを作りたいというご要望やリニューアルの予定があるという方は、ぜひ軽率にお申込みいただきたい。
CMSもサーバも込みで2年使っても通常の制作費よりなお割安という破格の設定で、投資費用の回収についても全力で知恵を絞って協力するので、保証はできないものの、大損もしないはず。
二つ目は、一つ目と半ばセットというか、サブドメインをお貸しいただいて、出世払いの個人サイトを制作する取り組みに対して、軽率に「いいよ」と言っていただけたらと思っている。
私の稼働というコストはかかるものの、それよりも将来的なリターンの方が大きいと考えているので、そこはあまり気にせず、どんどん負担をかけていただけたらと思う次第。
三つ目は、筆者個人の執筆活動に対する進捗確認やご鞭撻。時々暗礁に乗り上げて挫折したり、面倒くさがって途中で放り出すこともよくあるので、厳しい編集者のようなスタンスで、尻を叩いていただけると非常にありがたいです。
また、皆さんに向けてではありませんが、クリエイターの皆様方には、どこかのタイミングでキャパオーバー等のフォローをお願いできればとは思っています。Webサイト制作も、作品作りを含めたライティングやコンテンツ制作も、対応できないレベルに至る可能性は十分考えられるので、表現に関する様々な取り組みに対して、無理のない範囲で手を挙げていただけたら助かります。
私が社会的に何者かになったり、経済的に活躍することが必ずしも情報主義社会の実現に寄与するとは限りませんが、徐々に変化させていくきっかけぐらいにはなると思うので、ぜひ気軽に神輿の端っこでも担いでいただけたらと思う次第です。
終わりに
数年前から、自他の境界線が消えていくノーボーダーな社会や、リーダーとフォロワーの関係に集約していく社会に対して、「情報主義」をどう掛け合わせれば良いかを考え続けていたところに、「仕法を参考にして、情報をやり取りすればいいんだ」と「物語の貸し付け」を思いついたのが二ヶ月前ぐらい。
そこから、「資本」ではなく「情報」を「仕法」の世界にいかに組み入れるか、どう循環させれば良いかを悩み、情報を情報のまま通過とする方法やハードルを考え、「仕法」や「資本主義」の様々な要素をどう「情報主義」へ落とし込めば良いのかを悩みながら導き出したにしては、粗削りではあるが、それなりに筋の通った素案へ辿り着けたように思う。
受験勉強的な頭の良さは無く、技術的な課題を乗り越えるだけの専門性もない身にとっては、無責任に「ここまで考えました」と放言するところが精一杯だ。これ以上は、自分より頭の良い方や専門家の手に委ねて、より良い答えを導いてもらいたい。
責任を持って考え抜けば、もっと良い答案を捻り出すことも可能だろうが、Web制作や表現活動など、先伸ばしにしていた諸々に早く手をつけたい気持ちにもなっているので、早々に切り上げて、個人的な課題や未解決の取り組みに向き合おうと思う。
分かっていること、または考え尽くしたことの限界まで書き記しておいたので、どこからが未知の世界なのかという、輪郭もはっきりしていて、想像も膨らませやすいだろう。あとは自分より優秀な人に任せて、私自身は、自分にできること、やりたかったことに手をつけながら、少しずつ情報主義社会の実現に近づいていく所存だ。